どうもこんにちは、ムッシーです!
今日は高3から「やっぱり美大目指したい!」となったらまずやるべき3つのことについてご紹介したいと思います。
私自身も高3の春から美大を目指し始めた者ですから、時期的に遅すぎるなんてことはありません!
その前にムッシーの自己紹介。
私は現在、東京学芸大学の美術撰修の学部4年生で、大学ホームページの記事を書いたり、イラストやグラフィックデザインのお仕事をしたりしています。
<どうして学芸大?|なんで難関美大を蹴って学芸大美術に?から>
高校3年生になってくると否が応でも志望校を決めないといけないので
自分って何がしたかったんだっけ?と自分を見つめ返す時があるはず。
そんな時に、「将来はクリエイティブ系の仕事に就きたい」とか「美術の専門性を高めたい」と思って
美大を目指したくなる人、少なくないんじゃないかと思います。
だけど美術コースを有する高校ならともかく、普通高校なら周りに美大を目指す人が全然いないから思い立ったところで何したらいいかわからない!
そう思ったのなら!これをしよう!
<目次>
1. 美術の先生に相談しに行こう
なんだ、そんなことかと思うかもしれませんが、何気に一番有効です。
美術の先生の中にも美大受験に精通している人、そうでない人いるかもしれませんが、少なくとも他教科の先生よりはその世界に精通しているはずです。
私の通っていた高校では、美術の先生に相談したら、すぐに担任の先生と連携して私の成績情報や進路希望と照らし合わせた進路指導をしてくださいました。
そのおかげで、今自分の学力がどのくらい足りなくて、どれくらいのデッサン力をつければどの程度の美大合格に届くのか、効率よく知ることができ、限られた時間をフルに活用した戦略を立てることができました。
一番やったらまずいのは、誰にも打ち明けないままに一人であれこれ調べて、ネットで知り得たことだけで受験を進めようとすることだと思います。あなたが高3なら時間がないので尚更です。
賢く大人に頼って、効率よく準備を進めましょう!
2. 実際の入試問題を見てみよう
相談をしたら、今度は少し踏み込んで、実技試験のイメージをつけてみましょう。
今回は参考までに、
美大受験界の憧れの的 多摩美術大学の入試データ・過去問題に掲載されている、
美術学部 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻の入学試験を例にお話しします。
●専門試験
▶︎鉛筆デッサン(5時間)
【問題】
手と”輪”(わ)を想定してデッサンしなさい。
▶︎色彩構成(5時間)
【問題】
「測る(はかる)」を主たるイメージモチーフとして、美しい色彩構成をしなさい。
いきなり「手と”輪”(わ)を想定してデッサン」って
意味わかんないんだけど??
もしかすると、想像していたような試験とは少し違っていたかもしれませんね。
こういう問題は受験者のデッサンレベルと同時に発想力や瞬発力を見ている問題ですから、作品を見る人に制作の意図やねらいさえ伝われば、基本的に制作者が解釈したように
描いてもいいと思います。
例えば、その年の過去作品では輪っか状に束ねた針金を持っている手や、丸いつり革を持った手などの作品が多かったですよ。(ちなみに、針金もつり革も想像で描きます!)
こちらのサイトには入試問題と一緒に優秀な過去作品も掲載されていますので、
「へえ〜〜〜〜「手と”輪”」という課題に対してこんなふうに応えるんだ〜」
くらいに楽しんで眺めるのがいいと思います(笑)
あんまり「こんなすごいの描けない・・・無理・・・」と落ち込まないで。優秀作品なんですから!
余裕がでてきたら、
・生活の一部分を切り取って作品に落とし込んでいるんだな?
・身の回りのものをよく見ているんだな?
・この表現すごいな?どうやってるんだろう?
と考察しながら見られるようになれば「自分ならこう描くけどな!」というアイデアも浮かんでくることでしょう。
こういう発想力や創造力が想定デッサンではとても大切であり、デッサンを勉強し続ける活力にもなります!
3. 美術分野でも、特に興味があることは何か考えよう
大人はすぐに「将来の夢は何か?」とか「なりたい職業は何か?」と言いますね。
でも実際に2人に1人の高校生が「なりたい職業はない」と答える昨今で、これはちょっと愚問だと思っていて、
そんなピンポイントに「クリエイティブディレクターです!」とか「CMプランナーです!」とか言えるわけないと思うんですよね。
それよりも漠然とでもいいから、自分という人間は何が好きで、何ならわずかでも興味が持てるか
妄想を膨らませてワクワクしながら考えて欲しい!
ちなみに私は高校3年生までは、
「(自分の実力に自信がなかったので)人生のいつかのタイミングでいいから、自分が描いた絵が少しでもポスターなり挿絵なりになって誰かの目に触れて、それで誰かを喜ばせられたらいいな」
と思っていました(笑)
いつかでいいとか言っていたら一生来なそうだな〜と思いながら(笑)
当然グラフィックデザイナーになりたいなんてそんな大それたことは口が裂けても言えなかったですし、多分そこまで言語化できていなかったんですよね。
でも結果的にそれが「グラフィックデザインというジャンルに興味があるのかも?」「ついでにイラストを使って教えるの好きだし、先生とかもおもしろいかも?」と連想ゲームのように繋がって、いまの進路にたどり着きました。
改めてなぜこれを考えることが大切かというと、
大抵の美大芸大は入学時に専攻が分かれているから。
もちろんいざとなったら併願もできますが、試験対策をすすめる上でも、
また進路相談をするとなっても先生や親に自分のしたいことを伝えられなければアドバイスのしようがありません。
それに、美術が学べる大学はいわゆる東京芸術大学や五美大(多摩美・女子美・東京造形・日大・武蔵美)だけではありません。調べていくと全国各地に私立・国公立ともに山ほど出てきます。
調べれば調べるほど、どこがいいかわからない状態に陥ります。
ですからそうなる前に、漠然とでも、職業まで特定しなくていいから、
「自分は何なら興味が持てるか、やり続けたいか」
この軸をしっかり持って大学を選ぶことが重要になってくると思います。
あとは、学費面や立地や知名度などが関係してくると思うのでそれについては
なんで難関美大を蹴って学芸大美術に?の「大学選びの軸」を参考にしてみてください♪
はじめに読んでほしい >デッサン初心者が難関美大受験に挑んだ話
あわせて読んで欲しい >【超裏技】受験デッサンの独学勉強法|勉強法編
興味があったら読んでほしい >なんで難関美大を蹴って学芸大美術に?